えびのらくがき

とある理系会社員の気晴らし備忘録

解決まではあと6人(岡嶋二人)読んでみた。

今回読んだのは『解決まではあと6人』。

クラインの壺』が面白かったこともあり、期待を持って読み進めましたが、

個人的にはあまりハマりませんでした。。。

 

あらすじ

正体不明の女性が探偵事務所に人探しの依頼をするところからストーリーが始まる。続けて女性は計5社の探偵事務所にそれぞれ断片的な依頼をし、調査を進める上で明るみに出た殺人事件と、事件と彼女との関係が明らかになってくる。その殺人事件は、実は当時報道されていた5千万円輸送車の襲撃事件と密接に関係していることが分かり、なんと黒幕はストーリー序盤から事件を嗅ぎ回っていた刑事なのでした。おしまい。

 

感想

断片的な事象が最終的に繋がって、意外な結末を迎えるというストーリー展開は非常に良かったが、読み終わってもあまりスッキリせず、バラバラでうまく纏まっていない印象を受けた。 例えばストーリー終盤で女が5人目の探偵に依頼して犯人グループの一人に脅迫を仕掛ける辺りなど、その後女が脅迫現場で殺されるストーリー展開ための都合の良い依頼のように思えて、このイベントの必然性が感じられなかった。5人の探偵それぞれのストーリーが展開されだんだん真相に近づいていくという設定が非常に面白いだけに惜しい作品に思えた。

クラインの壺を書いた作者にしては論理構成が雑に思え、締め切りに追われる作者を想像してしまった。

ただ一点、音声テープに文字コードを二進数の操作を加えた形で暗号として残すトリックについては、凝っていて面白いと感じた。

解決まではあと6人 (講談社文庫)

解決まではあと6人 (講談社文庫)