えびのらくがき

とある理系会社員の気晴らし備忘録

笑うな(筒井康隆)読んでみた。

雑感

『恐ろしい』、『怖い』、『痛い』、『訳がわからない』、『オチは??』というのがこの短編集を読んで感じたことです。

ですが、決して面白くなかったと言おうとしているわけではありません。

突飛な表現や発想に驚かされる、衝撃的な作品でした。

特に印象に残ったのは、『傷ついたのは誰の心』。

 

筒井康隆を手に取った理由

私は星新一が好きで、よく会社の昼休みなどによく短編小説を読むのですが、他の作家の作品も読んでみたいなと思い、古本屋で購入したのが筒井康隆の『笑うな』でした。

 

筒井康隆は『時をかける少女』の作者として有名だと思います。原作を読んだことは無いのですが、アニメ映画版のSF感が好みで、星新一に通づる部分がありそうだと思ったのが、選んだきっかけです。

結果としては、全く予想したような内容とは異なっていました。

 

は?オチは?

まず、オチがよくわからない。1話目の書籍と同タイトルの『笑うな』などは、タイムマシンを発明する→友人と笑い合う→終わりという、意味不明な内容。

1話目から解釈に困惑してググってしまったほどです。

某知恵袋の回答では、オチや腹落ちする解釈がある訳では無く、ストーリーの『ナンセンスさ』を愉しむものであるとのこと。

なるほど。なるほど。

 

『傷ついたのは誰の心』は衝撃的。

帰宅すると、警官に強姦される妻を目撃→なぜか冷静に会話が始まる→警官は理不尽な理屈で対抗→結局傷ついたのは誰か??

もう訳が分からな過ぎて逆に面白い(これは多分正しい読み方)。

途中、主人公が警官に目を切られる様子が生々しく表現されていて、グロい。

活字にも関わらず目を背けたくなるような、息を止めてしまうような、そんな内容であった。

 

まとめ

そんな短編が20話程度まとめられた作品で、1年分ぐらいのため息と苦笑いが出てしまうような作品。でもなぜか時間を無駄にした気はしない、そんな作品。

 

こんなとんでもない小説は、凡人には絶対書けないなと感じ、筒井康隆という作家に益々興味が湧きました。

自分では思いつかない表現や発想が詰まった、衝撃的な作品でした。

 

笑うな (新潮文庫)

笑うな (新潮文庫)